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汚染水“安全処分”と学校にチラシ・・岩渕氏抗議「回収を」 各省から聞き取り

関係省庁の担当者に聞き取りをする岩渕友議員=4日、参院議員会館

 日本共産党の岩渕友参院議員は2月4日、国会内で、文部科学省が全国の小・中学校や高校に配布している「放射線副読本」に、資源エネルギー庁と復興庁が作成した「浄化処理した水を安全に処分していく」などと書かれた福島第1原発事故の処理水(汚染水)に関するチラシを同梱(どうこん)している問題について、各省から聞き取りを行い、抗議しました。

 チラシは、同原発事故に伴う「アルプス処理水」について、「安全に海に処分する」「海水中のトリチウム濃度は水道水と同じレベルになる」と記述。海に流す際の問題点や住民の不安には一切触れていません。

 岩渕氏の質問に文科省の担当者は「放射線副読本」は「47都道府県で、小・中学校、高校に配布している」と回答しました。

 チラシは国が直接学校に送付。党地方議員団が福島県内7自治体と岩手県内12自治体(4日時点)に配布中止を申し入れるなど、配布を止める動きが広がっています。

 岩渕氏は、福島県内の約7割の議会で海洋放出について、反対や慎重な対応を求める動きがあると指摘。反対の声は福島県以外でも広がっており、「政府の考えを一方的に押しつけるのは許されない」と厳しく抗議し、チラシの回収などを求めました。

(「しんぶん赤旗」2022年2月5日より転載)