東京電力福島第１原発から出る放射性物質トリチウムを含む汚染水の処分をめぐり、全国漁業協同組合連合会の岸宏会長は２４日、政府が海洋放出に伴う風評被害対策を取りまとめたことに対し、「漁業者の不安払しょくへの回答がない」と批判する声明を発表しました。

　全漁連は４月、汚染水の海洋放出に断固反対であると菅義偉首相に申し入れ、不安を払しょくするための５項目を申し入れていました。声明は「処理水の海洋放出に断固反対であることを改めて表明する」と強調し、政府に回答を求めています。

（「しんぶん赤旗」2021年8月26日より転載）