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日本原電敦賀2号も検査漏れ、関電以外でも初めて判明…三菱の指摘による検査が行われていれば、事故は防げた可能性

日本原子力発電(日本原電、東京都千代田区)の敦賀原発2号機(福井県敦賀市、加圧水型軽水炉)の配管が、2000年まで点検対象リストから漏れていたことが、21日までに分かりました。蒸気噴出事故を起こした関西電力と同じ場所の配管でした。

関電美浜3号機と同様の点検漏れが判明したのは、関電以外では初めて。

日本原電によると、点検を委託していた三菱重工業が2000年、リスト漏れに気づき、原電に連絡。原電は翌2001年の定期検査で配管の肉厚を測定しました。

測定では、当初12ミリあった肉厚が7.9ミリまで減肉していたといい、今年12月からの定期検査で配管を交換します。減肉箇所は美浜原発3号機と同じ水流の乱れで摩耗しやすい流量測定装置の構造部(オリフィス)下流部にあり、配管の材質も炭素鋼でした。

また、三菱重工業によると、原電と同時期の2000年ごろに関電美浜3号機についても指摘していましたが、点検はされなかったといいます。これら、三菱重工業の指摘による検査が、きちんと行われていれば、今回の蒸気噴出死傷事故は、事前に防ぐことができた可能性があります。

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