高浜原発 再稼働するな・・官邸前抗議 反原連
首都圏反原発連合(反原連)は27日、首相官邸前抗議を行いました。福井県高浜町議会は25日、同町にある関西電力高浜原発1号機、2号機の再稼働への同意を賛成多数で決定。運転開始から40年を超えており、4号機では蒸気発生器の配管で損傷が確認されています。
反原連のメンバーは「高浜原発、再稼働反対」「老朽原発、今すぐ廃炉」「菅義偉は原発やめろ」と訴えました。
また、宮城県の村井嘉浩知事が東北電力女川原発の再稼働に同意を表明したことや自民党内から出ている原発の新増設を求める動きにも抗議の声をあげました。
この日の抗議は、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を踏まえ、メンバーのみで行いました。
核燃サイクルやめて・・市民・議員ら省庁ヒアと集会
原発・核燃サイクルの即時中止を求める市民と国会議員らによる省庁ヒアリングと集会が27日、参院議員会館で開かれました。脱原発政策実現全国ネットワークの主催、ストップ・ザ・もんじゅの共催です。
省庁ヒアリングでは文部科学省と日本原子力研究開発機構に対して、廃止措置中の東海再処理施設(茨城県)や高速増殖炉「もんじゅ」(福井県)の現状についてただしました。
また、原子力規制庁に対しては、原子力規制委員会が今年、新規制基準に適合しているとした日本原燃の六ケ所再処理工場(青森県)に関して質問しました。同再処理工場では火山噴火で55センチの降灰が想定されていますが、規制庁はこの場合でも7日間はディーゼル発電機の燃料も用意されており安全性を確保できると説明しました。
参加者からは、55センチもの降灰があった場合は外部電力は容易に復旧できない、7日以降の対応について審査で確認しているのかと疑問が出ました。規制庁側は明確な回答ができませんでした。
主催者らは今後、原発と核燃サイクル、プルトニウムの利用をやめるよう求める約5万7000人分の菅義偉首相あての署名を提出するとしています。
集会には日本共産党の岩渕友参院議員、立憲民主党と社会民主党の国会議員が参加しました。
(「しんぶん赤旗」2020年11月28日より転載)