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地下の鉄筋にさび 青森・MOX燃料加工施設・・原燃が交換計画

 日本原燃(原燃)が青森県六ケ所村に建設中のウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の加工施設で、地下3階に敷設した鉄筋3100本をさびのために交換する計画であることが11月13日までに分かりました。

 該当する鉄筋は、2013年に地下3階床のコンクリートを打った際、床と壁を一体化するため床のコンクリートに半分埋め込まれた鉄筋。13年12月に核燃料施設等の新規制基準が施行され、原燃は基準対応のため、15年から工事を中断していました。17年にさび止め塗料を塗るまでは、これらの鉄筋は屋外に露出していたといいます。

 原燃は今年9月に工事再開のため、鉄筋の状態を確認するためにこれらの鉄筋の太さごとにサンプル試験を実施。その結果、太い鉄筋はJIS規格(日本産業規格)を満足していましたが、細い鉄筋の「伸び」試験が規格を満足していませんでした。

 このため原燃は、細い鉄筋3100本は切断し、コンクリートを削るなどして取り換える計画を示しています。太い鉄筋1万6200本については、さらに状態を調査するとしています。

 原燃は14年1月に同施設の許可申請書を提出。原子力規制委員会で審査が続けられてきましたが、今年10月に規制委が審査書案を了承しています。原燃は22年度の竣工(しゅんこう)を目指しています。

(「しんぶん赤旗」2020年11月14日より転載)