東京電力福島第1原発事故で発生しているトリチウムを含む汚染水の海洋放出に反対する緊急街頭宣伝が10月24日、福島市のJR福島駅前通りで行われました。主催は、夏から海洋放出反対の運動を続けている青年組織・DAPPE(ダッペ、平和と平等を守る民主主義アクション)。
「勝手に決めるな」と、「原発のない福島を! 県民大集会」の角田政志実行委員長、ふくしま復興共同センターの斎藤富春代表委員(県労連議長)、県市民連合の佐藤政男幹事が「政府の月内決定を阻んだのは運動の成果。さらに力を合わせよう」などと訴えました。
「われわれの9年半の努力は何だったのか。海が汚されるとわれわれは生活できなくなる」と怒りをぶちまける漁師歴53年の小野春雄氏の訴えに、ひときわ高く拍手が起きました。
日本共産党の高橋千鶴子衆院議員、立憲民主党の金子恵美衆院議員、社民党の紺野長人県議が激励。高橋議員は「海洋放出反対、地上タンクでの保管を継続させるため、私たちもともに頑張る」と決意を述べました。最後にDAPPEの久保田亮氏が「反対の声をさらに広げましょう」と力強く呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2020年10月25日より転載)