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原燃六ケ所再処理工場・・放射性廃棄物の管理不備

 日本原燃(原燃)の六ケ所再処理工場(青森県六ケ所村)で、過去の試験運転などで発生した高レベル放射性廃棄物を含む廃棄物が長期にわたり不適切な管理が続けられ、原子力規制委員会に提出した是正措置計画もほとんど実施されていなかったことが、7月15日までに分かりました。規制委は、6月30日に原燃が面談で説明するまで事態を把握していませんでした。不適切な管理は2017年8月、規制庁の指摘により判明し、原燃は同年12月、放射性廃棄物の不適切な管理が計8件確認されたと規制委に報告しました。

 不適切な管理が続いていたのは、切断された燃料棒の被覆管や燃料集合体の部分や高レベル放射性廃液を含むガラス破片、放射性物質で汚染されたフィルターなど。ガラス破片は、高レベル放射性廃液とガラスを溶かす炉の壁面からはつり取ったもので、160キログラムあります。10年にわたって固化のための作業施設内に仮置きされています。変形のため切断できなくなった燃料集合体の部分は、取り扱いのためのプール底部に19年も置かれたままです。

 17年の報告では、是正措置について、完了の目標時期を示すなどして説明。ほとんどが19年8月までに完了するとなっていました。実際に対応が完了したのは、これまでに2件だけです。

 六ケ所再処理工場については、規制委が5月に新規制基準に適合しているとする審査書案をまとめており、今月中にも正式に決定されるとみられています。

(「しんぶん赤旗」2020年7月16日より転載)