大分市の九州電力大分支社前で、2011年7月4日からほぼ毎日、「原発いらない」のプラカードを掲げて抗議する島田雅美さん(73)の「毎日スタンディング」が7月4日、9年目を迎えました。通算で3261日目です。
雨模様の中、この日午前10時から九電前に立った島田さんのもとに賛同する市民らが駆けつけ、「川内(鹿児島)、玄海(佐賀)両原発は廃炉に」「子どもや若者の未来を守ろう」「原発ゼロでも電気は足りている」などと書かれたプラカードを掲げてアピールしました。
島田さんは9年間を振り返り、「最初はけげんそうな目で通り過ぎていた人が『ご苦労さま』とあいさつしてくれるようになり、今では『ありがとう』と声をかけてくれる」と市民世論の変化を強調。コロナ禍にふれ、「コロナに自然災害、原発事故が重なれば避難する場所などどこにもない。これまでの価値観を見直し、国、九電はただちに原発をやめ、再生可能エネルギーにかじを切るべきです」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2020年7月5日より転載)