新型コロナウイルスにかかわって、安倍首相が首相官邸で会見を開いた３月１４日、官邸前では市民有志が呼びかけた抗議が行われました。みぞれが降るなか、「会見に具体策がない。もっと国民の不安の声を聞くべきだ」と怒りの声をあげ、「安倍はやめろ」とコールしました。

　官邸前では、安倍首相が行った会見の音声を流しました。集まった人たちからは、「自分の気持ちを話しているだけだ」「何のための会見なのか」などの声があがりました。改定新型インフルエンザ特措法による、緊急事態宣言に対する懸念の声も出されました。

　東京都世田谷区から参加した男性（５３）は、国民には自粛などを求める一方で、そのことで発生した負担や不安に対する政治の対応が不十分だと指摘。「安倍政権の政治姿勢そのものが現れていると言わざるをえません。こんな政治は変えないといけない」と語りました。

（「しんぶん赤旗」2020年3月15日より転載）