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毎週金曜の「脱原発奈良でも行動」に車いすで参加 加藤一人さん(69)

 毎週金曜日の「脱原発奈良でも行動」(午後6時半、JR奈良駅前)に毎週車いすで参加し、「デモで良い声がでるように」と飴(あめ)を配っています。

 自身を育んでくれた人たちに恩返しがしたいと自治体労働者になり、組合活動で原発反対運動に関わりました。退職直前、福島原発事故が起こり、今度は廃炉を目指すたたかいに専念しようと決意し、「脱原発ネットワーク」の原発の講演会に参加。同時期に「しんぶん赤旗」で「奈良でも行動」を知り、「参加したいけど、一人では」と半年悩んだ末、ネットワークで一緒に活動する友人を誘い参加しました。

 今では、加藤さんが休むと「今日はどうしたん」と聞かれるほど、行動になくてはならない存在になっています。加藤さんも「しばらく顔を合わせない人がいると気になるし、会えたらうれしい」と参加者を気遣います。

 「再稼働反対」「原発いらない」とデモコールで響く声は、退職後も続ける奈良労音の「奈良フロイデ合唱団」で磨きました。「コーラスで喉を鍛えているから風邪をひかなくなった」と話し、7月の定期演奏会に向け、練習に力が入ります。

 「安倍政権は、秘密保護法や原発の再稼働など数に任せて決める自民党の中で最悪な政権だから、次の選挙では必ず倒さないといけない。そのためには、『奈良でも行動』のような草の根の運動を大切にしないと」とほほ笑みます。

 文・写真 石橋 和美

(「しんぶん赤旗」2020年2月21日より転載)