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大飯差し止め裁判官と福山氏対談・・京都から再エネ普及を 市長選向け原発危険指摘

対談する(左から)福山氏、樋口氏、コーディネーターの守田敏也氏=6日、京都市下京区

 2014年福井地裁で大飯原発運転差し止め判決を出し、退官後も脱原発へ精力的に活動を続ける元裁判官の樋口英明氏と、来年の京都市長選(1月19日告示、2月2日投票)に立候補を表明した弁護士の福山和人氏(58)=無・新、日本共産党推薦=との対談企画が12月6日、京都市内で行われ、約70人が参加しました。主催は「ウチら困ってんねん@京都」。

 樋口氏は、2000年以降の国内での主な地震を「強さ=ガル(揺れの強さを表すのに用いる加速度の単位)」の順に並べた一覧表を示しました。一番強いもので4022ガルでしたが、大飯原発の耐震強度は700ガルまでです。「住宅メーカーでも5115ガルまで耐える住宅を売っている。700ガルで安全なわけがない。誰が見てもわかるのに、多くの裁判官が理解していない」と指摘。「電力会社の持ち出す学術的な議論に付き合うのではなく、普通の感性を持ち続けることが法律家には大事」と強調しました。

 自身も大飯原発差し止め訴訟の原告弁護団として活動した福山氏は、老朽原発の危険性などを述べ「京都市は関西電力の大株主。市長になれば、関電に対して原発廃炉を求めていく。市が先頭に立って原発に代わる再生可能エネルギーの普及をさまざまな形で進めたい」と展望を語りました。

(「しんぶん赤旗」2019年12月8日より転載)