宮城の市民団体 声明
原子力規制委員会が東北電力女川原子力発電所2号機(宮城県石巻市・女川町)の新規制基準適合との審査書案を了承したことを受け、二つの市民団体が11月28日、再稼働の中止を求め、県民にパブリックコメント(意見公募・12月27日まで)への意見提出を呼びかける声明を発表しました。
県庁で記者会見した「女川原発の再稼働を許さない!みやぎアクション」の多々良哲世話人は「審査書案の承認をもって女川原発が安全とは言えない。私たちは、新規制基準や審査の問題を指摘し、広く県民に意見を出そうと呼びかけています」と説明しました。
「原発問題住民運動県連絡センター」の中嶋廉世話人が声明を読み上げ、参加者が学習会や宣伝・署名などの行動計画について話しました。
声明は、事故を想定した新規制基準が、溶融炉心を受け止める「コアキャッチャー」を要求せず、水で受け止める対策で容認し、水蒸気爆発の危険を招いていると批判。格納容器内の空気を放出するベントの多用で、放射能を「閉じ込める」方針が「放出する」に変わっていること、避難計画がまったく審査されていないことなどの問題点を指摘。県民に意見(パブリックコメント)を出そうと呼びかけています。
(「しんぶん赤旗」2019年11月29日より転載)