関西電力の幹部が福井県高浜町の元助役から金品を受け取っていた問題で、経済産業省は10月16日、同町の副町長として出向していた近畿経済産業局の職員に対し、金品のやり取りがあったかどうかを省内で現在、調査していることを明らかにしました。国会内で開かれた野党合同ヒアリングで資源エネルギー庁の担当者が答えました。
ヒアリングで、日本共産党の清水忠史衆院議員は、経産省職員が高浜町の副町長として5年間出向していたことを示し、「金品のやり取りを知っていたのではないか」と追及。同庁担当者は「職員が何をどこまで知っているのか調査中だ」と述べました。
日本共産党の藤野保史衆院議員は、関電が公表した調査報告書で見積額や契約価格などが黒塗りされており、「問題の核心部分が隠されている」と指摘。経産省は黒塗りのない原資料を持っているのだから国会に提出せよと求めました。
同庁担当者は「黒塗りの判断は関電が行う。関電が提供した文書なので関電の意見を聞かなければいけない」と述べ、「真相解明」よりも「関電の意見」を優先する無責任な姿勢を示しました。
(「しんぶん赤旗」2019年10月18日より転載)