日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 玄海廃炉こそが安全・・井野東大名誉教授が陳述

玄海廃炉こそが安全・・井野東大名誉教授が陳述

佐賀県議会で武藤議員質問

佐賀県議会原子力安全対策特別委員会は12月13日、九州電力玄海原発3、4号機の再稼働申請にあたり、東京大学の井野博満名誉教授を参考人招致し、原子力規制委員会の新規制基準に対する考えや意見を聞きました。井野氏は「原発の現状での再稼働は暴挙だ」と強調しました。

井野氏は、再稼働について、▽新規制基準が不備▽福島事故の検証が不十分▽国民議論を踏まえ、なし崩しの再稼働は民意に反する・・との理由をのべ、「一番の安全は、玄海原発の廃炉だ」と指摘しました。

新基準について、福島地震動を超えた地震対策がない、福島原発事故の教訓を生かせず、二つの機器が同時に故障することはないとの不合理な『設計基準』の見直しがない・・などとし、「新基準は″世界最高″どころか最低基準」と批判しました。

日本共産党の武藤明美県議は、玄海原発3、4号機の適合審査で防潮堤や炉心溶融について質問しました。

井野氏は「東日本大震災の津波が福島原発の防潮堤を9・5メートル超えたことを生かしていない」と指摘。「メルトダウンなどの過酷事故で水素爆発に至ることがないよう溶けた核燃料とコンクリートの反応のチェックをする技術的な体制がない」と問題点をあげました。

武藤県議は「原発と人類とはとても共存できない。県民自身が判断する世論を広げたい」とのべました

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です