十一人が死傷した関西電力美浜原発3号機事故で、日本共産党の井上哲士参議院議員は三十日、京都府と滋賀県の地方議員とともに福井県美浜町の同原発を調査し、原因の究明と再発防止への対策を強く要望しました。
井上議員は、3号機への立ち入りを警察の現場検証中を理由に認められなかったため、運転停止中の2号機タービン建屋内に立ち入り、当該部分を調査。同発電所の小門晃次長から、配管内部の肉厚の調査方法などについて説明を受けました。
井上議員は、配管を手で触りながら、肉厚に不均等が起きている原因や交換頻度などを質問。とりわけ3号機の事故部分について、運転開始から二十八年間も調査対象から外され、点検・交換が行われてこなかった原因についてたずねましたが、発電所側から明確な言及がありませんでした。
立ち入り調査のあと小鍛冶市造所長と懇談。住民の不安を払しょくする検査・管理体制の強化を要求するとともに、事故発生時における周辺自治体への連絡体制などの強化を求めました。
同様の配管を用いている同県高浜町の高浜原発2号機(停止中)に立ち入り調査し、安全管理体制の強化を求めました。
調査には、日本共産党の松尾孝、光永敦彦、本庄孝夫の各京都府議、森茂樹滋賀県議、小杉悦子京都府舞鶴市議、森脇徹滋賀県今津町議らが参加しました。