日本共産党の吉井英勝衆院議員は三十日、宮城県の東北電力女川原子力発電所(女川、牡鹿両町)を訪れ、配管の老朽化などについて実情を聞きました。関西電力美浜原発3号機で配管が破裂し、作業員五人が死亡した事故を受けて行ったものです。
調査には、青野登喜子県議、阿部律子女川町議、三浦一敏石巻市議らが同行。梅田健生同原発所長が応対しました。
梅田所長は、配管の減肉(配管の厚みが内部の水流ですり減る現象)について、東北電力で配管肉厚測定要領を定め、計画的にチェックしており、減肉が著しいものについては、取り替えていると述べました。
吉井議員は、二〇〇〇年九月に女川原発1号機の復水ろ過脱塩塔配管から水もれ事故があったことを指摘。梅田所長は水流による減肉が原因だったと説明しました。
同原発3号機では、六月から実施されている定期検査で配管内から多数の針金や金属片などの異物が発見されています。吉井議員は「異物が二年半にわたって施設内を流れていたというのは、深刻ではないか」とただしました。梅田所長は「原子炉側へのダメージはなかった」と述べました。