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福島切り捨て許さない・・県農民連が国・東電と交渉

「福島切り捨て許さないぞ」「生業(なりわい)を返せ」と訴える農民・被災者たち=26日、首相官邸前

 「安倍政権と東京電力の福島切り捨てを許さない」「国・東電は被害救済を」―。福島県農民連(根本敬会長)は4月26日、国と東京電力に対し、日本原電東海第2原発の再稼働へ向けた資金援助・青森県東通村への寄付の撤回、原子力損害賠償の「中間指針」見直しなどを求めました。

 これに先立ち官邸前で根本会長は、「子や孫、まだ生まれぬ命のために最後までたたかおう」と訴え。原発をなくす全国連絡会の小田川義和・全労連議長があいさつしました。

 政府・東電との交渉では「地域への貢献」などを理由に支援を正当化する姿勢に「被害者を苦しめておいて何が“貢献”だ」と怒りの声があがりました。

 裁判外紛争解決手続き(ADR)の和解を東電が拒否している問題で、経済産業省に東電に和解受け入れを指導せよと要求。経産省の担当者が「(東電に)受け入れろとは言えない」と答えると、根本氏は「被害者が苦しみ、加害者がのうのうと生き残るのか」と批判しました。

 損害賠償の「中間指針」が福島の実情とは相いれないとして、早急に見直すよう求めました。

 官邸前抗議は日本共産党の紙智子、岩渕友の両参院議員が参加。交渉には両議員と日本共産党から藤野保史衆院議員、吉良よし子、山添拓の両参院議員や立憲民主党、社民党の議員が同席しました。

(「しんぶん赤旗」2019年4月27日より転載)