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美浜原発事故 事故前に検査機会あった‥三菱重工リスト漏れ経緯報告で明らかに

関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の蒸気噴出事故で、三菱重工業(東東都港区)と日本アーム(大阪市北区)は三日までに、経済産業省原子力安全・保安院に対し、破損した二次系配管が検査リストから漏れた経緯を報告しました。事故前に検査機会があったことが改めて浮き彫りになりました。保安院が八月三十日に二社に報告を求めていました。

報告によると、三菱重工は一九九〇年、関電と二次系配管の管理指針を作成。指針に基づき3号機の検査リストを作ったものの、破損配管はリストから漏れていました。九六年に検査業務を日本アームに引き継ぎましたが、リスト漏れは続いていました。  三菱重工は他電力会社の原発点検データを基に、九八年から二〇〇〇年にかけ、破損部分と同じ流量測定装置(オリフィス)下流部で配管内部が摩耗する「減肉」が起こりやすいことを日本アームに連絡しました。

一方、日本アームは昨年四月、破損配管のリスト漏れに気付き、同年十一月、今年八月十四日からの定期検査で点検することを決め、計画書を関電に提案しました。その際、破損配管の肉厚測定が一九七六年の運転開始以来初ということをはっきりと伝えていなかったため関電は、検査漏れとは認識できなかったと話しているといいます。

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