米で原発建設を中止・・WH受注工事遅れ、費用膨張
【ニューヨークに時事】米スキャナ電力は7月31日、東芝の米原発子会社で経営破綻したウェスチングハウス(WH)に発注した原発2基の建設工事を中止すると発表しました。工事の遅れで費用が大きく膨らんでおり、完成を断念しました。
東芝はWHの債務保証をしており、WHの工事撤退や建設工事中止の場合のスキャナの損害を補うため、2432億円を支払うことで合意済み。
WHは2008年、スキャナからサウスカロライナ州のVCサマー原発2、3号機の建設を受注。しかし、11年の東京電力福島第1原発事故を受けた米国での安全基準の強化で建設コストが膨張。工事の進捗(しんちょく)率は4割未満にとどまっています。
米サザン電力がWHに発注したジョージア州の原発2基も建設を続行するかどうか検討中。
(「しんぶん赤旗」2017年8月2日より転載)
仏原子炉事業に19.5%を出資へ 三菱重工
三菱重工業は7月31日、仏原子力大手アレバが原子炉関連部門を切り離して設立する新会社「ニューNP」に4億8750万ユーロ(約630億円)を出資すると発表しました。三菱重工の出資比率は19・5%となります。年末までの手続き完了を目指しており、費用は2018年3月期決算に計上する見通し。
(「しんぶん赤旗」2017年8月2日より転載)