電力会社10社と電源開発の計11社は9月13日、運転開始後20年以上経過した火力発電所について、配管の肉厚の検査状況を経済産業省原子力安全・保安院に報告しました。
水流の乱れにより内部が摩耗する「減肉」が起こる可能性のある部位は11社で計99,000カ所でこの内約9割の計約89,000カ所で検査が実施されていませんでした。
関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の蒸気噴出事故を受け、保安院が先月11日に、出力1,000キロワット以上で運転開始後20年以上経過した火力発電設備の点検状況の報告を求めていました。
減肉の可能性がある配管があったのは、57発電所の計168基。このうち、電源開発の高砂火力発電所(兵庫県高砂市)1、2号機などの各配管で必要最小肉厚を下回っていました。