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地震、過小評価の可能性・・前規制委委員長代理が再度指摘

 原子力規制委員会前委員長代理の島崎邦彦東京大学名誉教授は5月21日、千葉県内で開かれた日本地球惑星科学連合大会の招待講演で、原発で考慮する地震の揺れ、基準地震動が過小評価となっている可能性について改めて指摘しました。

 大飯原発(福井県おおい町)などの基準地震動は、断層の面積から地震の規模を推定する入倉・三宅式と呼ばれる式を用いて設定されています。島崎氏は、入倉・三宅式は地震データから得られた新しい知見に基づく複雑で広い断層のモデルに適応していることを指摘しました。

 一方、地震発生前に得られる活断層の情報からは、たとえ詳細な調査を行っても、そうした複雑で広い断層モデルを設定することは不可能と説明。このため地震発生前に設定した断層モデルに対し入倉・三宅式で地震規模を推定すると過小評価になる可能性が高いと結論付けました。

 島崎氏は4月、大飯原発3、4号機の運転差し止めを求める訴訟で、この問題で原告住民側の証人として尋問に立ちました。

(「しんぶん」赤旗2017年5月22日より転載)