日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 東京福島第1原発・・この一週間

東京福島第1原発・・この一週間

■1日 原子炉の冷却などに使うために汚染水から塩分を取り除く淡水化装置のタンクから、約3トンがあふれ出ました。漏れた汚染水に含まれる放射性物質の濃度は、全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)が1リットル当たり4万5000ベクレル、セシウム134が同11ベクレル、セシウム137が同66ベクレル。同タンク(容量1・5トン)の空気抜き配管からあふれ出たといいます。水位計が故障し、閉まるはずの電動弁が作動しなかったのが原因とみています。

■2日 5、6号機につながる送電線を支える支柱の鋼材に多数の損傷が見つかり保全計画が長年策定されていなかった問題で、保安検査の結果が原子力規制委員会の定例会合で報告されました。損傷が見つかった44力所の補修は完了しましたが、2017年にも付け替える予定。一方、別の送電線ルートなどでも設備の保守管理状況を調べたところで全計画がなかったことが分かりました。福島第2原発の二つの送電ルートでも点検計画が策定されていないことが明らかになりました。規制委は、第1原発を実施計画違反(監視)、第2原発を保安規定違反(同)と判定しました。

(「しんぶん」赤旗2016年11月7日より転載)