首都圏反原発連合(反原連)は10月7日、首相官邸前抗議を行いました。6日には、九州電力川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県)が定期検査のため停止。東京電力福島第1原発事故の収束のめどが立たず、廃炉費用、除染・賠償費用は天井知らずに増大しています。参加者は「川内原発もう動かすな」などとコールしました。
東京都町田市の私立和光高校の生徒15人が現代史の授業の一環として参加者に話を聞いていました。2年生の男子生徒(16)は「この国で起こっている原発の問題について、もっと学びたいと思ってきた。参加しているみなさんの話をしっかり聞きたい」と話しました。
千葉県八千代市で一緒に反原発の行動に取り組んでいる仲間6人で参加した女性(63)は、鹿児島県出身。「川内原発1号機は、この定期検査を機にこのまま止め、廃炉にするべきです」
大阪市の女性(68)は「事故が起きたときに避難しなくてはならないようなものは、動かしてはなりません。近くの若狭湾には多くの原発があり不安です。止まっている原発はこのまま廃炉にしてもらいたい」と語りました。
この日は、850人(主催者発表)が参加。日本共産党の岩渕友参院議員が国会正門前で「福島原発の廃炉費用を国民に押し付けようとするなど許されない」とスピーチしました。
反原連は9月30日、新潟県知事選(16日投票)で、「脱原発政策を大きく掲げる米山隆一候補を応援します」との声明を発表しています。
(「しんぶん赤旗」2016年10月8日より転載)