【サンフランシスコ=島田峰隆】米カリフォルニア州のサンフランシスコ市内で8月11日、日本での原発再稼働に反対し、核兵器廃絶を求める集会が開かれました。サンフランシスコ・ベイエリアの反原発・反核組織「ノー・ニュークス・アクション(反核行動)委員会」の定例宣伝です。
同委員会は2012年夏から毎月11日、日本総領事館が入っている市内のビル前で原発からの撤退を求める集会を開いています。
同委員会の浜田ちづさんは、東京電力福島第1原発の事故が子どもの健康や環境に深刻な影響を与えていると強調。「黙っていたら現状を容認することになる。声を上げて立ち上がろう」と語りました。
参加者は「すべての原発の廃炉を」「日本政府と東京電力は世界を汚染するのをやめろ」などと書いたプラカードを持ち、通行人や通り過ぎる車にアピールしました。また次々とマイクを握り、米国で稼働中の原発の廃炉や、核兵器近代化の中止、核兵器廃絶に向けた国際交渉の開始などを求めました。
サンフランシスコ市内で働くカート・ウェクスラーさん(63)は「参加できる月にはいつも来ている。原発は軍事から生まれたもので、人の命を危険にさらす。原発にも核兵器にも反対だ。風力や太陽光などの自然エネルギーを増やしてほしい」と話していました。
(「しんぶん赤旗」2016年8月14日より転載)