東京電力は4月12日、福島第1原発の汚染水処理装置が入っている焼却工作建屋1階の床に、放射性物質を含む水たまりがあるのを同社社員が発見したと発表しました。約10メートル×10メートル、深さは1センチメートル程度。水が継続的に流入している様子はないといいます。
放射性物質の濃度は、全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)が1リットル当たり800ベクレル、セシウム134が同120ベクレル、セシウム137が同540ベクレル。
発見された場所は、セシウム吸着装置で処理した汚染水を移送する配管が敷設されています。しかし、放射性物質の濃度の比率が処理水と異なるため、東電は、配管からの漏えいではないとみて原因を調査しています。
(「しんぶん赤旗」2016年4月14日より転載)