政府は2月20日、国の中長期のエネルギー政策の方向性を示すエネルギー基本計画の中で、原発を「重要なベースロード電源」と位置付ける方向で調整に入りました。「基盤となる重要なベース電源」としていた昨年(2013年)末の原案に比べて表現は弱めますが、原発を再稼働させる基本姿勢は維持します。25日にも政府案として固め、3月中の閣議決定を目指します。
「ベースロード電源」とは「ベース電源」と同様、常時一定の量を発電する基礎的な電源を意味します。
新たな政府案には、原発から出る使用済み核燃料を再利用する核燃料サイクル政策については、従来通り推進する方向を盛り込みます。高速増殖炉「もんじゅ」も研究を続けます。再生可能エネルギーの最大限の導入促進方針も改めて示します。
圧力容器底部温度計が故障・・福島第1の2号機
東京電力は2月19日、福島第1原発2号機の原子炉圧力容器底部に設置されている温度計2台のうち1台が故障して温度が測れなくなったと発表しました。
18日午後、温度計の点検をした際、過剰な電圧をかけて故障させた可能性があるといいます。現在、圧力容器底部の温度は1台の温度計だけで監視しています。圧力容器底部の温度計は、原子炉内の溶けた燃料の状態を監視する上で重要な役割を果たしています。