東京電力福島第1原発で汚染水対策として運用が始まった「凍土遮水壁」について、施工を担当した大手ゼネコン鹿島建設は3月31日、これまでに約2200人が作業に従事し、平均被ぼく線量は15・3ミリシーベルトだったと明らかにしました。
鹿島によると、1人当たりの被ばくは年38ミリシーベルト未満を目指しましたが、2014年度は18人、15年度は3人が目標値を上回りました。最も高かった人は約2年間で75・51ミリシーベルトでした。
凍土壁は1〜4号機建屋の周囲を凍らせて氷の壁を造り、汚染水増加の要因となっている地下水の流入抑制を目指す計画です。地中に打ち込んだ凍結管の中を冷却液が流れ、土壌の温度を低下させる仕組みになっています。
(「しんぶん赤旗」2016年4月2日より転載)