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再処理工場で基準違反・・原発ケーブル問題 浜岡などでも

 原発で安全設備関連のケーブルが新規制基準に反して分離されていないケースが相次いで発覚している問題で、日本原燃は3月30日、原発から出る使用済み核燃料の再処理工場(青森県六ケ所村)でも同様の違反が見つかったと明らかにしました。詳細な調査結果は31日にも公表します。

 日本原燃によると、再処理工場の運転を行う制御建屋と呼ばれる施設内で、安全設備関連のケーブルとそれ以外のケーブルの混在を確認。再処理工場はこれまでトラブルが相次ぐなどして22回、完成時期を延期。昨年11月には完成時期を2016年から2018年度上半期に延期しました。費用も当初見通しの3倍となる2兆円超となっています。

 また、中部電力浜岡原発3〜5号機(静岡県御前崎市)と東京電力福島第2原発1〜4号機の計7基でも安全設備関連のケーブルで違反があることが30日判明。浜岡3〜5号機で新基準に違反する安全設備関連のケーブルが計236本見つかったと発表。分離のために設置されている板に破損などの不備が見つかったケースも292件に上りました。

 東電も福島第2の1〜4号機で基準違反が判明したケーブルについて公表。違反本数は計887本に上りました。

(「しんぶん赤旗」2016年3月31日より転載)