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京都市長選 高浜原発再稼働一大争点・・きっぱり「反対」本田候補だけ

 関西電力が1月29日にも強行しようとしている高浜原発3号機(福井県)の再稼働は、2月7日投票の京都市長選の大きな争点です。同4号機についても2月下旬に再稼働する計画が進められているなか、市長選できっぱり「再稼働に反対します」と表明しているのは、「憲法市政みらいネット」の本田久美子候補だけです。京都市長は原発とどう向き合うべきか、3人の識者に聞きました。

(安岡伸通)

 

グリーン・アクション代表 アイリーン・美緒子・スミスさん・・京都市民にも死活問題

airin-misako 高浜原発で事故が起こり、京都市は屋内退避となれば、住民の安全、経済、観光が著しく脅かされます。

 また、京都市は、高浜原発の防災対策地域である30キロ圏内にほぼ全域が含まれる舞鶴市民8万9千人のうち6万5千人の避難場所として、学校など公共施設を使うことになっています。

 これほど原発問題は京都市民にとって死活問題なのに、京都市長選で取り上げないのはおかしいと思います。すべての候補者が原発再稼働に反対し、「京都を守る」と言っていただきたい。

 私は京都市内に住む外国人として、世界に愛されている京都を誇りに思っています。そんな大切なところを脅かす高浜原発の再稼働に強く反対します。

 

フリーライター 守田敏也さん・・当事者だと意見すべし

morita 原発問題では、だれが当事者なのか考える必要があります。

 国は緊急防護措置区域を30キロ圏内と定めましたが、福島原発事故では飯舘村のように47キロを超えて放射線量の高い場所ができる可能性があります。

 だからこそ、原発立地県や市町だけでなく「私たちも当事者である」と近隣の首長は意見を言うべきです。

 まして、高浜原発再稼働について、関西電力の株主として発言力のある京都市長が何も言わず何の対策も取ろうとしないのは言語道断。しかも大飯原発に対してのみ、国の基準より2・5キロ広げた避難計画で対策したとごまかしています。

 住民の命を守ることが首長の役目です。原発再稼働反対を正面から訴える本田久美子さんを市長に押し上げましょう。

 

大飯原発差止訴訟(京都) 原告団事務局長・・吉田明生さん

yosida-genkokudancyou 京都というのは世界遺産もあり、文化もあり、伝統産業もある世界的な観光地です。門川大作市長は富裕層に向けたホテルづくりなど京都の観光産業を広げようとしています

 しかし、高浜原発で福島を超える重大事故が起きれば、観光産業そのものが破壊される可能性があります。

 そうした危険を訴える声は市民から上がっているのですが、自民党と公明党に牛耳られている市長は聞く耳を持ちません。

 国と関電の放射能拡散防止策はお粗末で、使用済み核燃料の行き場もありません。私たち関西1450万人の水がめ琵琶湖の汚染はとくに心配です。

 京都市長選では、市民の声を聞き、国や電力会社にはっきりと意見を言える新しい市長が求められています。

(「しんぶん赤旗」2016128日より転載)