関西電力高浜原発3、4号機再稼働が迫る福井県高浜町で1月24日、「高浜原発再稼働を許さない!全国集会」が関かれました。(*若狭の原発を考える会が主催し、)原発反対福井県民会議などが呼びかけ実施されたもので、会場の高浜町文化会館には、福井県内や関西圏などから約600人が参加しました。
高浜3、4号機は、安倍政権による再稼働方針に沿う形で、立地自治体の同意、再稼働差し止め仮処分決定取り消し(福井地裁)と続きが進み、関電は、3号機を今月29日に、4号機は2月下旬に順次再稼働する方針です。
集会では、福井や京都、原発立地の鹿児島、青森、愛媛、福島などからの参加者が発言。原発反対福井県民会議の中嶌哲演代表幹事は「第2のフクシマが起これば、立地地元、消費地元もろとも被害地元になってしまう。固く手を結び合って未然に防ぐ努力をしていきたい」とのべました。
高浜町で再稼働反対の声を上げる東山幸弘さん(69)は高浜3、4号機を止めるため、「福島事故から5周年の3月11日に本裁判を起こすことを決めました」と報告し、拍手に包まれました。
京都府などの発言者からも「こんな、ずさんな避難計画が許されるか」「安倍政権を許さない」などの怒りの声が上がりました。
参加者らは「原発を全廃に追い込もう」とする集会決議を採択し、「高浜原発再稼働反対」と訴えながら町内をデモ行進しました。
兵庫県の女性は「こんなごり押しは許せない」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2016年1月25日より転載)
(*=山本雅彦氏加筆)