関西電力は12月26日、高浜原発3号機(福井県高浜町)で25日夜、原子炉への核燃料搬入作業中に、「燃料落下」の警報が鳴り、作業が一時中断したと発表しました。実際の落下や燃料の損傷はなく、再稼働に向けた工程への影響はないといいます。
関電によると、作業は、燃料取り扱い建屋の使用済み燃料プールで保管中の燃料をクレーンでつり下げ、移送用コンテナに挿入。隣接する原子炉建屋に移送し、再びクレーンでつり上げ原子炉に搬入します。
警報が作動したのは25日午後11時15分ごろ。燃料全157体のうち20体目の作業中、クレーンでつり下げた燃料をコンテナに入れようとした際、燃料下部がコンテナに接触。クレーンにかかる荷重が一時的に低下したため、「落下」の警報が鳴ったといいます。
作業は一時中断しましたが、26日午前5時45分ころに再開。同日午後4時までに44体の搬入を終えました。
(「しんぶん赤旗」2015年12月27日より転載)