毎週金曜日に「原発ゼロ」「再稼働反対」を訴える首相官邸前抗議行動は3月29日、2年を迎えます。この行動を主催する首都圏反原発連合(反原連)のミサオ・レッドウルフさんは21日の官邸前抗議行動で、改めて決意を語りました。その訴えを紹介します。
28日の首相官邸前行動は第1回(2012年3月29日)から丸2年になります。東日本大震災と原発事故から3年。2周年という喜ばしいものではないのですが、私たちはほぼ毎週、ここで、私たちの意思をこの首相官邸、政府にむけてぶつける抗議行動をつづけてきました。
安倍内閣は、原発を「重要なベースロード電源」と位置づけ、再稼働に突き進むエネルギー基本計画を閣議決定しようとしています。福島第1原発の事故を忘れないように、引き続き声をあげつづけ、エネルギー基本計画の改悪を阻止していく。鹿児島の川内原発を突破口に再稼働が狙われていますが、とにかく世論の力で押して押して再稼働させないことが、私たちの活動によって、できることだと思います。
2年前の夏、大飯原発の再稼働反対で大きな運動になり、野田民主党政権が「2030年代に原発稼働ゼロ」を掲げざるをえない状況をつくりました。私たちは2年、ここで抗議行動をつづけていますが、原発に反対する世論は国民の圧倒的多数で、その土台は確実にしっかり固まってきたと思います。
いま、原発が一基も稼働できないのも、背景には世論の突き上げがあるからです。
自分たちのできること、やるべきことを黙々と今まで通りやっていく姿勢に変わりはありません。私たちの意思を可視化し、運動を広げていく。そういうことが原発の再稼働をやめさせ、原発をなくすことにつながっていくと思います。