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3号機がれき撤去で飛散・・放射性物質1100億ベクレル/規制委

 原子力規制委員会は11月31日、昨年(2013年)8月に東京・電力福島第1原発3号機で行った、がれき撤去作業で飛散した放射性セシウムの量を1100億ベクレルと評価しました。同日開かれた規制委の専門家検討会で発表したものです。

 東電が今年8月に公表した1300億~2600億ベクレルという推定値と「同程度」といいます。

 規制委の事務局、原子力規制庁は、3号機からの放射性物質の飛散は昨年8月19日に2回と確認し、第1原発敷地内で計測された濃度から飛散量を計算しました。この飛散量について、事故の重大性を示す国際原子力事故評価尺度(INES)を当てはめると。「レベル0」(尺度以下)の「安全上重要でない事象」になるといいます。

 検討会の座長で規制委の更田(ふけた)豊志委員長代理は、3号機のがれき撤去作業が福島県南相馬市の水田を汚染した可能性について、「1000億(ベクレル)という飛散量を考えると、南相馬のコメに対して影響を与えたとは、およそ考えにくい」と述べました。

 専門家から「原因ががれき撤去作業としか説明されておらず、工事のどの過程で起きたのか、明確にする必要がある」などの意見が出されました。

(しんぶん「赤旗」2014年11月1日付けより転載)

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