九州電力は6月24日、原子力規制委員会に対して、優先的に審査が進められている川内原発1、２号機（鹿児島県）の申請書類の補正書を提出しました。４月末に提出した補正書に記載漏れなどの不備があったため出し直したものです。

　規制委は今後、九電が提出した補正書を精査。問題がなければ、７月にも川内原発の審査書案を作成し、公表する予定です。その後、約１ヵ月かけて一般から意見募集を行い、大きな変更点がなければ審査書を完成させます。

　審査書は事実上の合格通知ですが、九電は原発施設の安全対策のための工事計画や事故時の具体的手順を定めた保安規定についても、補正書を規制委に提出し、認可を得なければなりません。これらの補正書について九電は、７月以降に提出すると説明しましたが、具体的な時期は示しませんでした。

　工事計画の認可後も、施設内の機器の健全性について検査を受ける必要があり、全ての作業が終わるめどは立っていません。

（「しんぶん赤旗」2014年6月25日より転載）