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美浜原発 蒸気漏れ損傷キャップ/厚みの測定を関電50年せず

損傷が見つかった高圧タービンのカバー上部の閉止キャップ=福井・美浜原発3号機(関西電力発表資料から)

 美浜原発3号機(福井県)のタービン建屋で8日に起きた蒸気漏れ事故をめぐって関西電力が、損傷が見つかった高圧タービン・カバーの「閉止キャップ」の厚みの測定を運転開始から約50年にわたり行っていなかったことが13日、分かりました。本紙の取材に関電が認めました。

 一方、原子力規制委員会は同日、タービン本体から蒸気が漏えいし、原子炉が停止した事象は初めてだとして、原因や再発防止策を公開の会合で聴取し、必要に応じて特別検査を実施する対応方針を決めました。

 関電によると、定期検査3回に1回の頻度で高圧タービンのカバーを外して内部を点検。カバーについては目視点検し、局所的な腐食が見つかった場合は、必要に応じて厚みを測定することにしていました。しかし今回、確認したところ、1976年の運転開始以降、キャップ部分の厚みの測定をしていなかったことが分かりました。

 事故後の超音波測定では、本来の厚みは約20ミリのところ、最も薄い場所は約1ミリになっていました。

 美浜原発3号機は2004年に、配管が破裂して蒸気が噴出し、検査会社の作業員5人が死亡、6人が重傷を負う事故が発生しています。運転開始以来、点検されていなかった2次系配管の減肉が原因でした。関電はその際、2次系配管の総点検をしましたが、キャップの厚みは測定しませんでした。

 美浜原発3号機は、今年12月に運転開始から50年になることから、現在、50~60年の運転に必要な長期施設管理計画の審査が規制委で行われています。

 5月14日 更新

(「しんぶん赤旗」2026年5月14日より転載)