関西電力が美浜原発(福井県美浜町)で検討している新たな原発の設置を巡り、2027年春をめどに地質や活断層の有無を調べる初期調査を完了させる方針であることが12日、分かりました。その後の詳細調査も含め、全体では30年ごろまで約5年かけて立地の適否を確認します。今年11月の着手を視野に入れており、来週にも計画を公表します。
関係者によると、設置可否の判断に向けた最初のプロセスである初期調査(概略調査)では、現在ある発電所の南北二つのエリアで、岩石を採取し地層の分布を調べるボーリング調査や地表面から地質構造を調べる地表踏査などを行います。
初期調査の結果を踏まえ、27年4月ごろからは、必要に応じて追加のボーリング調査も実施し、地震の影響に関する詳細な調査に移行。調査次第ですが、終了時期は29~30年ごろを見込んでいるといいます。
関電は今年7月、原発の建て替えを検討するため、美浜町に調査方針を提示。8月には同町が調査の受け入れを表明しました。
(時事)
(「しんぶん赤旗」2025年9月14日より転載)