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議会解散へ署名運動 北海道寿都町・・核ごみ処分場めぐり 町民ら「会」

会見する奥野、吉野、槌谷の各氏=15日、北海道寿都町

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)最終処分場選定への文献調査を受け入れた北海道寿都(すっつ)町の町民有志が12月15日記者会見し、町議会を解散する直接請求署名運動を進めると発表しました。

 新たに結成した町民組織は「脱・肌感覚リコールの会」です。片岡春雄町長が町民の声を聞かず受け入れを表明したことに、「子どもたちに核のゴミのない町民の会」が応募の是非を問う住民投票条例の制定を求めましたが、11月の臨時議会で賛成4反対4の可否同数になり、議長の反対で否決されました。

 「肌感覚」という町長の非民主的な行政執行を支持する議員が過半数の議会に対し、「町民が主役の町と議会制民主主義を取り戻す」と吉野寿彦共同代表。「生命や生活に関わる重大な決定が、あまりにも貧弱な議会運営で決められていくのを見せつけられた。町民目線で議論する議会につくり替えたい。核ごみ反対の議員から背中を押された」と思いを語りました。

 署名を集める受任者を1月末までに100人募り、2月から1カ月間署名を進めます。

 奥野利子共同代表は「良識と資質が問われています。核ごみへの態度で町長と賛成議員に資質がないことがはっきりし、議会制民主主義が危うくなっている」と強調しました。

 吉野、奥野、槌谷和幸、佐藤匡将の各氏が共同代表になりました。

(「しんぶん赤旗」2020年12月16日より転載)