日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 福井・高浜町議会 真相究明請願を採択・・元助役関電疑惑 共産党賛成討論

福井・高浜町議会 真相究明請願を採択・・元助役関電疑惑 共産党賛成討論

 福井県高浜町議会(定数14)は12月17日、本会議を開き、関西電力幹部らが同町の森山栄治元助役(故人)から3・2億円の金品を受け取っていた問題の真相究明を求める請願を賛成多数で採択しました。紹介議員の渡辺孝議員(日本共産党)など8人が賛成しました。請願とは別に、問題の全容解明と再発防止策を関電に求める要請書が議員提案され、全会一致で可決しました。

 関電などから原発関連工事を請け負う建設会社「吉田開発」は工事受注に絡む多額の「手数料」を森山氏に渡しており、森山氏を通じた関電幹部らの多額の金品受領には、原発マネー還流や、特別背任、収賄、脱税の罪が問われています。

 請願書は「全容解明と関係者の厳正な処分、再発防止策の策定と実施を関西電力に求めて下さい」とするもので、渡辺議員ら3人が賛成討論しました。一方、関電と取引がある会社社長や関電社員の計3人が反対討論しました。渡辺議員は、要請書に賛成しながら請願には反対討論した議員の矛盾した態度を指摘し、「徹底的に、この事件の究明、当事者の処罰、再発防止について、ものを言うのは当たり前だ」として、地元の議会としての主体性を喚起。ほかの議員からも「真摯(しんし)に受け止めよ」「議会としても究明のため、いち早く動くべき」との賛成討論がありました。要請書は同日、関電に提出されました。

(「しんぶん赤旗」2019年12月18日より転載)