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燃料扱い機 人為ミス・・福島3号機 東電が規制委に報告

 東京電力福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールの燃料取り扱い機が点検中に停止し、模擬燃料を約22時間つるしたままの状態になったトラブルの原因について、別の点検作業中に燃料取り扱い機につながる電源を切った人為的ミスのためだったと東電が11月19日、原子力規制委員会の検討会で報告しました。

 東電によると、11日午後、燃料取り扱い機の点検作業とは別に、同じ電源につながるディーゼル発電機の電源設備を点検中でした。燃料取り扱い機に関連する電気回線が系統図に記載されておらず、気付かないままディーゼル発電機の点検のため電源を停止したといいます。

 9月から実施している燃料取り扱い機などの点検で明らかになったトラブルは今回12件目。一連のトラブルをめぐり蜂須賀禮子大熊町商工会会長は「チェック体制ができていない。だからトラブルが起きる」と東電を批判。福島県の高坂潔原子力総括専門員は「情報が反映されていなかったのが原因。今回のトラブルの中では異質だ」と指摘しました。

 東電福島第1廃炉推進カンパニーの小野明プレジデントは「まさに東京電力の問題」と述べ「ルールが守られていなかった節がある。分析して対策を取る」と答えました。

(「しんぶん赤旗」2018年11月20日より転載)