「もう動かすな原発!福井県民署名」の県実行委員会は12月14日、第2次集約分である約9万5000人分の署名と、関西電力高浜原発3、4号機(同県高浜町)の再稼働に同意しないよう求める西川一誠知事あての申し入れ書を県に提出しました。中嶌哲演、山本富士夫、大久保恵子の共同代表3氏など合わせて約30人が県庁を訪問し、県側は野路博之・原子力安全対策課長らが応対しました。
署名提出は第1次分と合わせて約30万人分となりました。
高浜3、4号機は、福井地裁の再稼働差し止め仮処分決定(4月)により動かせない状態ですが、この司法の判断を無視して、地元同意手続きが進められています。野瀬豊高浜町長が同意表明したのに続き、西川知事は県原子力安全専門委員会や、開会中(17日まで)の12月県議会の審議もふまえて判断を行う構えです。
中嶌氏は、県外からも多数寄せられた署名にふれ「今や原発の再稼働問題は立地県だけの問題にとどまらない広がりをもっていることの認識をもつべきだ」として再稼働を認めないよう求めました。
ほかの参加者からも、使用済み核燃料の処分見通しを示すよう求める意見や「知事には、私たちの前に出てきてほしい」との訴えなどがありましたが、野路課長は「提出を受けたことを知事、副知事に伝えます」とのべるにとどまりました。
会は県議会にも同様の申し入れを行いました。
日本共産党から金元幸枝県書記長、佐藤正雄県議、山田かずお参院選挙区予定候補、山本貴美子敦賀市議、西村公子・鈴木正樹福井市議、宇野邦弘池田町議らも参加しました。
(「しんぶん赤旗」2015年12月16日より転載)