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COP21 温暖化対策へパリ協定・・史上初 196カ国・地域が参加

 【パリ=島崎桂】パリで開かれた国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)は12月12日(日本時間13日未明)、2020年以降の地球温暖化対策の法的文書となる「パリ協定」を採択し、閉幕しました。

 京都議定書(1997年採択)に代わり、史上初となる196カ国・地域が参加する温暖化対策の法的枠組みとなります。会議に参加した各国NGOからは「歴史的合意」との称賛の声が上がりました。

 「パリ協定」は、世界の平均気温上昇を産業革命以前(1850年頃)から「2度未満」に抑えることに加え、「1・5度未満」を努力目標にすると明記。今世紀後半をめどに温室効果ガス排出の実質ゼロ(海や森林による吸収量が排出量を上回る状態)を目指します。

 各国は会議を前に、温室効果ガスの削減目標を提出していますが、それらを合計しても「2度未満」の達成は困難です。そのため「パリ協定」は5年ごとに目標を見直す機会を設定。各国に国内対策を義務付け、継続的な対策強化を求める内容となっています。

 パリ協定は、合計で世界の総排出量の55%以上を占める55カ国以上が批准、承認することで発効します。

(「しんぶん赤旗」2015年12月15日より転載)