日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 規制委「十分な審査できぬ」・・美浜 老朽原発の延長

規制委「十分な審査できぬ」・・美浜 老朽原発の延長

 老朽化した関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の運転延長をめぐる審査が12月10日、原子力規制委員会でありました。同原発の公開審査は初めて。延長申請時に義務付けられている特別点検の結果などを確認しました。

 美浜3号機は、運転開始から39年を超えました。関電は先月26日、60年までの運転延長を原子力規制委員会に申請しました。老朽原発の延長申請は、関電の高浜原発1、2号機(同県高浜町)に続き3基目。

 会合で規制委側は、耐震評価などがすべて提出されていなことから、十分な審査ができるか「大きな疑問」と指摘しました。美浜原発3号機が、延長の認可を得るには、運転開始から40年となる来年11月までに新規制基準の適合性審査に合格し、延長申請を認可されなければなりません。

 運転開始から40年を超えた高浜1、2号機も来年7月までに延長認可を得ないと再稼働できません。

(「しんぶん赤旗」2015年12月11日より転載)