川内原発に続き、伊方原発、高浜原発などの再稼働に突き進む安倍晋三政権に、原発再稼働反対、エネルギー政策の転換を求める「KEEP CALM AND NO NUKES 反原発☆銀座大行進」が12月5日、東京都内で行われました。首都圏反原発連合(反原連)が主催し、3000人(主催者発表)が参加しました。
ツイッターの情報を見て会社の同僚と参加した男性(40)=茨城県つくば市=は「4年前の3・11で原発は生活レベルの問題だと思い、見方が変わった。反対する人の話を聞かない安倍さんは辞めてほしい」と話します。
日比谷野外音楽堂で開かれた集会では、吉原毅・城南信用金庫相談役、中野晃一・上智大学教授、小林節・慶応義塾大学名誉教授がスピーチしました。
吉原氏は「原発は経済面でも環境面でも成り立たないことがはっきりした。あとは国民の力で変えていくしかない」と訴えました。中野氏は「立場の違いを乗り越えて連帯し、私たちの声を反映する政治を実現しよう」と強調。小林氏は「原発は人類が使ってはならない禁じ手。私たちの力で原発を推し進める構造を変えよう」と呼びかけました。
日本共産党、民主党、維新の党、社民党、生活の党の代表があいさつ。日本共産党の笠井亮衆院議員は、再稼働を進める安倍政権を批判し、「力を合わせ、国民の声が届く政治を」と呼びかけました。野党の代表5氏がステージでつないだ手を挙げてアピールすると、参加者から「野党は共闘」のコールがわき起こりました。
6日の「戦争反対 銀座大行進」を主催するSEALDs(シールズ)の牛田悦正さんが「2日間続けて、安倍政権ノーの声を突き付けよう」と訴えました。
この日、福井市でも「高浜原発3・4号機の再稼働を本気で止める!全国集会」が開かれ、福井からの連帯メッセージが紹介されました。集会後、参加者は銀座をデモ行進しました。
(「しんぶん赤旗」2015年12月6日より転載)