【パリ=島崎桂】パリで開催中の国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)に参加する国際環境NGO「気候行動ネットワーク」(CAN)は12月1日、「再生可能エネルギー100%」の目標を示した国々に「光賞」を贈りました。
CANは通常、温暖化対策に消極的な国に「化石賞」を贈っており、「光賞」の贈呈を決めるのは極めて異例。前日には、ベルギーとニュージーランドが化石賞を受賞しており、日本政府も同賞の常連となっています。
今回、光賞を受けたのは、南米やアジア、アフリカ、太平洋の島しょ国など気候変動の影響を最も受けやすい43カ国です。これらの国は前日の協議の中、「2050年までに再生可能エネルギー100%を目指す」と宣言。各国に必要な支援を求めていました。
CANは授賞理由として、「これらの国は(気候変動の)被害者として振る舞うどころか、世界が見習うべきリーダーシップを示した」と指摘。受賞式に集まった各国市民からは、盛大な拍手がわき起こりました。
(「しんぶん赤旗」2015年12月3日より転載)