関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働差し止め仮処分決定(4月)を不服として同社が行った異議申し立てに対する第4回審尋が11月13日、福井地裁(林潤裁判長)で開かれ、審理を終結しました。
住民側は、原発の地震動想定が過小評価となりうる現在の手法や、設計上安全を軽視した「安全余裕」について、考え方の誤りを指摘しました。また、関電が十分反論していない争点として、1万年に1回以下の頻度でしか観測されないとされる「基準地震動」を超える地震動が、10年間に4回も起きているのはなぜか、など3点を指摘しました。
住民側は審尋後の会見で、「全力を尽くして主張と立証を行った」とのべました。
同時並行で行われてきた関電大飯原発3、4号機(同県おおい町)の再稼働差し止め仮処分の審尋も終結しました。
高浜3、4号機は差し止め仮処分決定により、法律上は再稼働できない状態になっています。
(「しんぶん赤旗」2015年11月14日より転載)