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行政文書点検せず・・規制委 管理簿も非公開 & 関電 高浜4号機も使用前検査申請

 原子力規制委貝会が2012年度と13年度の行政文書について、点検や監査の必要があるのに実施していなかったことが10月15日、分かりました。規制委事務局の原子力規制庁は「不適切で極めて遺憾」としています。

 また、規制委が公文書管理法に定められた行政文書の管理簿公開を実施していないことも判明しました。管理簿は情報公開請求を行う際、対象文書の絞り込みに役立つものです。規制委は14日に14年度分を公開しましたが、12、13年度分は公開が遅れています。

 原子力規制庁法務室によると、規制委の文書管理規則は、行政文書の点検と監査を年1回以上実施するよう義務付けています。ところが、規制委は12年度と13年度の文書を点検、監査していませんでした。原因は分かっておらず、法務室は「今後究明していく」と話しています。

 規制委は12年9月に発足。経済産業省の旧原子力安全・保安院や旧原子力安全委員会に所属していた職員らが多く在籍しています。

 

高浜4号機も使用前検査申請・・関電

 関西電力は10月14日、高浜原発4号機(福井県の再稼働に必要な使用前検査を原子力規制委員会に申請しました。先行する3号機は再稼働の目標時期を11月上旬から12月下旬に遅らせました。4号機は来年1月中旬の再稼働をねらっています。

 ただ、高浜3、4号機は福井地裁から運転差し止めの仮処分を受けており、検査が順調に進んだとしても、係争中の異議案で決定が覆らない限り再稼働できません。

(「しんぶん赤旗」2015年10月16日より転載)