九州電力は10月15日午前、川内(せんだい)原発2号機(鹿児島県薩摩川内市)の原子炉を起動し、再稼働させました。8月の1号機に続く、2号機の再稼働に、ゲート前では早朝から抗議行動が行われました。
再稼働が行われた午前10時30分、参加者は「原発いらない」「2号機危ない」と書かれたプラカードを掲げ、繰り返し原発に向かいシュプレヒコールを上げました。再稼働後も抗議は続き、参加者は「諦めず全国の原発の再稼働を許さないため、廃炉まで声を上げ続けよう」と決意を新たにしました。
県警や民間警備会社による厳戒態勢の中、全国各地から120人が集まり抗議の声を上げ、参加者はリレートークで再稼働反対の意思を訴えました。
福岡県から参加した鹿児島県出身の大学4年生(21)は「電気が足りなくなることよりも原発があることのほうが不安。大切なのは命」と訴えました。
原発から15キロ地点に住む男性(64)は「県民の6割の反対の声を無視し再稼働に突き進むことは民主主義の否定。今この瞬間にも事故は起こりうる。一日も早く廃炉に」と訴えました。
大間原発のある青森県や、再稼働の2番手が狙われる伊方原発のある愛媛県からの参加者、関西大学の学生も訴えました。
11日から5日間、ゲート前に泊まり込みハンガーストライキを行った13人の労をねぎらい、重湯や梅干しがふるまわれました。この間、全国でも約50人(主催者発表)が再稼働に反対しハンストを行いました。
日本共産党の、まつざき真琴県議や井上かつひろ薩摩川内市議も参加し発言しました。
(「しんぶん赤旗」2015年11月16日付けより転載)