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トリチウム過去最悪値・・福島第1地下水

 東京電力は10月3日、福島第1原発の「地下水バイパス計画」の井戸で1日にくみ上げた地下水から、1リットル当たり2400ベクレルのトリチウム(3重水素)を検出したと発表しました。12本あるくみ上げ用井戸の過去最高値を更新しました。

 東電が決めた排水基準(同1500ベクレル未満)を大きく超えていますが、東電はこの井戸の水を他の井戸の水と混ぜて海に排出し続けています。

 この井戸では6月29日採取分で基準値の同1500ベクレルに達したことから、翌30日にこの井戸からのくみ上げをいったん停止。しかし、トリチウム濃度は上昇傾向を続け、7月13日採取分でも同2000ベクレルと当該井戸の過去最高値を更新しましたが、東電は7月18日にくみ上げを再開していました。

 その後も9月21、24曰採取分で同2100ベクレル、28日採取分では同2300ベクレルと、過去最高値を更新していました。

 一方、隣の井戸でも10月1曰採取分で同360ベクレルを検出。この井戸での過去最高値を更新しました。

(「しんぶん赤旗」2015年10月4日より転載)