九州電力は10月1日、10月中旬に再稼働をねらう川内原発2号機(鹿児島県薩摩川内市)で、重大事故を想定した総合訓練を始めたと発表しました。4日までの4日間、九電社員らが1日52人態勢で行う予定です。しかし、1号機の時と同様、30キロ圏の住民が参加した避難訓練は行わないままです。
訓練には原子力規制委員会の検査官14人が立ち会い、保安検査の一環として実施されます。
九電は2号機が全交流電源を喪失し、原子炉が自動停止したと想定。1次冷却材ポンプから冷却水が漏れた場合などに、原子炉内の温度や圧力を下げる一連の作業手順を確認するといいます。
川内2号機は9月13日に核燃料の搬入が完了。九電は訓練後、再稼働に向け最終的な点検を続けるとしています。
(「しんぶん赤旗」2015年10月2日より転載)