原子力規制委員会は9月15日、再稼働の前提となる新規制基準への適合性審査の会合を開きました。関西電力が原則40年の運転期間を延長して再稼働をねらう美浜原発3号機(福井県美浜町)について、関電が示した今後の審査資料提出予定に対し、「このスケジュールは現実的なのか」などの指摘や批判が相次ぎました。
美浜原発3号機は運転開始から来年11月末に40年になる老朽原発です。関電は3月に新規制基準への適合性審査を申請。来年11月末までに新規制基準と老朽原発対策の二つの審査を通らなければ運転が不可能になります。
これまでの審査で耐震設計の目安となる基準地震動(想定する地震の揺れ)が8月21日に了承されましたが、関電が原子炉設置変更許可や工事計画認可に関する資料を提出していません。
(「しんぶん赤旗」2015年9月16日より転載)